最近のPCは速いが携帯性が非常に悪い。 その点リブレットシリーズは、サイズがビデオテープサイズと大きさでは申し分ない。 ただ、私のリブレット100は、いまどき166MHzであるため、非常におそい.. そこで今回は、166MHzのCPUを266MHzに改造してみました。 |
リブレット100に搭載されているCPUは、0.25μmルールで製造されたPentium MMX。 ラッキーなことに、このCPUはクロックアップ耐性が高い。 Pentumの以下のPINをプルアップダウンすることにより、容易にクロックアップすることができる。
”1”は、ショート、”0”はオープンさせるという意味です。
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BF0(184Pin) | BF1(185Pin) | BF2(186Pin) | Bus/Core Ratio | Bus/Core Frequency |
0 | 0 | 0 | 2/5 | 66/166MHz |
1 | 0 | 0 | 1/3 | 66/200MHz |
1 | 1 | 0 | 2/7 | 66/233MHz |
0 | 0 | 1 | 1/4 | 66/266MHz |
では、始めてみましょう。
バッテリーを外す。 |
HDDの蓋の2本のネジを外し、HDDを抜く。 |
裏のネジを5本外す。 |
キーボード上のプラスチックカバーをドライバーで 外す。 |
ステンレスの右側のネジを1本外す。 |
キーボードのケーブルを外す。(切れやすいので注意です。) |
マイクのケーブルを外す。(切れやすいので注意です。) |
裏側にして、ゆっくりと裏蓋を開ける。 |
キーボード側の基盤です。真ん中の棒は、CPUの熱を逃がす為の、ヒートパイプです。 ここに熱を逃がして、キーボード裏のステンレス板で熱を放出しています。 ですから、キーボードが熱くなるわけです。 中央の緑色のプラスチックは、時計用リチウム電池です。 左下は、増設メモリー用にスペースがあります。 |
下側の基盤です。右側は、HDDのスペースです。 右側は、PCMCIAスロットになっています。 この下に今回改造するポイントがあります。また、その上には、電源用のコンデンサーが並んでいます。 |
PCMCIAスロットの裏側のネジを4本外し、PCMCIAスロットを外します。ネジを外すと、PCMCIAスロットは、手で外れます。 |
PCMCIAスロットのしたの絶縁シートを外すと、今回改造する。ポイントが見えます。 VR500,C8,RIM1の近くに3本のランド(ジャンパーする場所)がある。 |
266MHzに設定するにはC8から最も遠いジャンパーパターン(RM1の下)を0Ω抵抗でショートする。 もともと付いていた、抵抗を外し、上記のジャンパーに半田付けする。 BF0/BF2はCPU内部でプルダウンされていて、BF1のみプルアップされている。(だから ノーマルでBF1のみゼロオーム抵抗でGNDに落ちている) |
今回使用した半田ごて。 グット製23Wタイプで、小手先を細いタイプに変えてある。 |
改造が終わったら、分解する逆の手順で元に戻す。 立ち上げると、何もなかった様に立ち上がり、周波数を計るソフトで周波数を調べてみる。 266MHzになっている。 北海道の秋ということもあり、室温は24度程度だが、問題なく使用できています。 mpeg1のソフトもスムーズに再生しています。 |