北海道の冬は長い。 −10℃なんてフツーで、−20℃なんて日もある。 そこで、エンジンスターターを使って、エンジンを暖めてから車に乗ることになる。でも、最新のエンジンスターターはカタログ値通り電波が飛ぶことは少なく、もう少し飛べば....と思うこともしばしば。

 そこで、今回は、PHSを利用して、PHSサービスエリアならどこでもエンジンが始動できるエンジンスターターを製作した

 

 本キットの回路図はこちら


<製作前の基盤> 

  今回は、面倒なので、市販キットを利用して製作した。(一部改造が必要)キットは、振動センサーと呼ばれるもので、地震等の揺れを関知して、内部リレーがONになるものです。 今回は、振動センサー部分は使わないので、
取り付けません。 

内部的には、1つのタイマーが入ったロジックになっています。
これで、PHSから入力されるリンガー電圧をトリガーにして、任意の時間スイッチをONにします。 また、このタイマーの働いている時間は、新たなリンガーを受け付けない様になっています。

<キットの製作>

一通りキット通り製作する。 

 

<キットの完成とPHS> 

右が今回使用したPHSです。 契約は、3ヶ所しか発信できない、一番安価なタイプです。 ちなみに、980円/月です。

 キット基盤の緑色の丸い部品は、振動センサーです。今回は、この部品を取り除いて、入力のトランジスターを2SC1815に交換してあります。


<プラスチックケースに収納>

プラスチックケースに適当に穴を開けて、電源線とセンサー入力の線を接続するコネクターをつけます。
 本当は、消費電力が少ないので、単4電池に交換して、全てこのケースに収納
するのがスマートです。


これで完成です。 PHSのイヤホンにトリガー入力の線を接続し、リレー出力を市販のエンジンスタータに接続します。